
収入に大差のない韓国の共働き夫婦が、家事と育児の負担を巡って深刻な対立に陥っている。妻が「全て1人でこなしており、もう限界」と訴えれば、夫が「通勤時間が長く余裕がない」と反論するといったあんばいだ。
この事例は8月、ヤン・ナレ弁護士のYouTubeチャンネルで紹介された。夫婦は結婚7年目で5歳の子どもを育てており、投稿した妻は「朝6時に起きて保育園の送り迎え、出勤、帰宅後の家事まで全て自分がやっている」と語った。
夜勤の時だけ実母が週2回手伝ってくれるが、それ以外は「完全なワンオペ状態」だという。
一方、夫は「妻の職場に近いところに住んでいるので自分は往復3時間かけて通勤している。帰りは夜9時ごろだが、遊んで遅くなっているわけではない」と主張。「帰宅後はゴミの分別や洗濯物の整理を買って出るなど貢献している」とも述べた。
また、手伝ってくれている妻の母については「感謝の気持ちから自分の小遣いを減らして渡している」といい、「努力を認めてもらえず、こちらも限界」と語った。
これに対し、ヤン弁護士は「夫も相応に努力している」と一定の理解を示した上で「妻の負担が限界なら、夫の職場近くへの引っ越しも視野に入れるべきだ」と指摘。「持続可能な家庭運営には双方の歩み寄りが必要で、住環境の見直しが鍵になる」と述べた。
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