2025 年 3月 26日 (水)
ホーム社会「重婚的事実婚は不倫扱い」…韓国・継父の二重生活、苦しむ妻・娘への財産分与は可能か

「重婚的事実婚は不倫扱い」…韓国・継父の二重生活、苦しむ妻・娘への財産分与は可能か

(c)news1

継父の不倫で母親が病に伏せてしまったという娘の切実な相談が寄せられた。

韓国のYTNラジオ番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」で21日、紹介されたこのエピソードによると、投稿者の女性は20年前に父親を亡くし、母親と二人三脚で生きてきた。母は飲食店を営み、この女性を育て上げたという。

約10年前、母は知人の紹介で一人の男性と出会った。男性から「自分も妻を病気で亡くし、孤独だ。結婚しよう」とアプローチされ、最終的に母は彼の求婚を受け入れた。しかし、正式な婚姻届は提出せず、事実婚の形で同居生活を始めた。

継父は女性の大学の学費や生活費を負担し、家族としての生活を築いていった。

ところが、5年前に衝撃的な事実が発覚した。

実は継父の妻は生きていた。

脳卒中による後遺症で認知機能を失い、療養病院に入院していたのだ。継父はその事実を隠しながら、母と暮らしていた。

事実を知った母は大きなショックを受けたが、継父は「病院代だけは支払っているが、妻とは何の関係もない」と弁明した。そして、自身の不動産の一部を売却し、3億ウォンを渡すとする約定書を作成した。

だが、1年前から継父は態度を一変させた。

高級スポーツカーを購入し、頻繁に旅行や出張に出かけるようになった。そして突然「新しい女性ができた」と母に別れを要求してきた。

母は再び深いショックを受け、病に伏してしまったという。

投稿者の女性は「母が『このまま終われない』と話しているが、とてもつらい。継父に財産分与や損害賠償を請求できるのか」と法律相談を寄せた。

番組に出演した弁護士は「残念ながら難しい」と述べたうえ「継父の法律上の婚姻が継続しているため、母との関係は『重婚的事実婚』、つまり不倫関係と見なされる可能性が高い」という。つまり、法的な保護を受けにくい関係だというのだ。

では、継父が作成した約定書に基づいて3億ウォンを受け取ることはできるのか。

弁護士は「約定書に支払期日や金額、作成日、署名・押印など具体的な内容が明記されていれば、請求は可能だ。しかし、その約定が『関係の継続』を条件としている場合、社会秩序に反する契約とみなされ、無効とされる可能性もある」と補足した。

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