韓国大統領選が9日に迫り、政界では「10年周期政権交代説」が維持されるかにも関心が集まっている。
1987年の直接選挙制以降、続けて2人の大統領を輩出し、政権交代の手順を踏んだからだ。
韓国では1987年の民主化と直選制への改憲以降、計7回の大統領選挙を実施。最初は保守陣営が政権を握った。1987年には民主正義党のノ・テウ(盧泰愚)氏、1992年には民主自由党のキム・ヨンサム(金泳三)が相次いで当選した。
保守政権10年を経て、今度は進歩陣営が政権を握った。1997年には新政治民主連合のキム・デジュン(金大中)氏が「DJP連合」で当選し、2002年には新千年民主党のノ・ムヒョン(盧武鉉)氏が「盧旋風」を追い風に政権を獲得した。
その後、再び保守陣営に戻り、2007年にはハンナラ党のイ・ミョンバク(李明博)氏、2012年にはセヌリ党のパク・クネ(朴槿恵)氏がそれぞれ勝利した。
10年を周期に政権交代が続いたということだ。
ひとつの陣営が2期連続で当選すれば、ひとつの陣営による政権運営が10年も続くことになる。その結果、有権者は変化を考えて代替勢力に好感を持つようになり、それが政権交代につながるというわけだ。
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