韓国で凶器を使った殺傷事件が相次ぎ、社会不安が高まっていることを受け、警察が犯行予告文に「凶器」という直接的な単語が使われていなくても処罰できるよう強力に対応している。
光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)警察庁によると、あるオンラインコミュニティに今月5日、「8月7日、長徳(チャンドク)高校、3時に行く」というタイトルの投稿が上がった。
投稿者は「すべてのことは運命が決まっているようだ。その道を歩いて神が命令した通りに従うんだ。もし反対の道だったなら、あの時の私はどうだっただろうか」などと恐怖感をあおった。
長徳(チャンドク)高校は登校禁止措置を取り、警察も大規模な警戒態勢を敷いた。
その後、投稿者は「刃物を使うなどと言っていない。中学生の時、行きたい高校に行けなかったことを嘆いただけだ。まさか問題になるとは。ただ戸惑うばかりだ」と釈明を載せた。
しかし、警察は捜査を進めている。犯行予告で「凶器という単語を使わなかった」「私がするとは言わなかった」などと主張したところで警察は警戒に当たらねばならず、公務が妨害されることに変わりはないからだ。
光州警察庁幹部は「座視できない。あんな投稿を載せた動機や背景を調べ、処罰可否などを決める」と説明したうえ「基本的には脅迫容疑だが、警察力が浪費されたことを考慮して公務執行妨害容疑も念頭に置いている」との見解を示した。
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