韓国の化粧品大手「アモーレパシフィック」がエンデミック(風土病)転換とともに、1人当たり購買数量制限を導入した。ブランド価値を保護し、特定顧客が大量に商品を購入する買いだめを防ぐためだ。
アモーレパシフィックが導入したのは免税店の購入数量制限で、ラグジュアリーブランドの「雪花秀(ソルファス)潤燥(ユンジョ)エッセンス」などアモーレパシフィックの代表商品が対象だ。
エンデミック転換で免税利用客が急増しており、免税店購買の数量制限という先制的な解決策を出したわけだ。特定顧客が製品を大量購入することを防止し、複数の顧客がアモーレパシフィック製品がなくて買えない場合を防ぐためだ。
実際、旅行客の増加で免税利用客も次第に増える傾向だ。韓国免税店協会によると、昨年11月の累積基準で外国人訪問客が前年より2倍以上増えた。韓国人客も200万人ほど増え、国内外の免税店訪問客が2年ぶりに1000万人突破を目前にしている。
このような措置はブランド価値保護のための予防策と解釈される。一部の顧客が買いだめして転売する場合、ブランド競争力が損なわれかねないからだ。ビューティー業界だけでなく、エルメスやシャネルのようなブランドでも適用している。
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