2025 年 7月 26日 (土)
ホーム社会「貯金ゼロ、青春もなし」…韓国・親のために生きてきた40代女性の悲痛な独白

「貯金ゼロ、青春もなし」…韓国・親のために生きてきた40代女性の悲痛な独白

(c)news1

「稼いだお金はすべて親に渡してきた。40歳を過ぎても、貯金は一円もない」――貧困家庭に生まれ育ったという40代女性が、長年の犠牲と人生への虚しさを語った投稿が、韓国のオンラインコミュニティで共感と議論を呼んでいる。

その女性は7月17日に「40歳を超えたら親を恨んではいけないと言うけど、私はどうしても親を恨んでしまう」と正直な心情を投稿した。

女性によれば、家庭は常に経済的に困窮しており、幼少期から「食べたいものも、着たい服も、やりたいこともまともにできなかった」という。父と母はともに飲食店勤務やビルの警備などをしていたが、生活は常に苦しかった。

高校生の頃からアルバイトを始め、稼いだ金はすべて両親に渡していた。大学進学を望んだが、「女が大学に行って何になる、金でも稼げ」と言われながらも夢を諦めず進学した。

大学時代もアルバイトに明け暮れ、友人たちと遊ぶ余裕すらなかったという。「皆がメイクを楽しみ、おしゃれする年頃に、私は化粧品一つ買えず、短髪にジーンズとTシャツだけ。私の青春は、そうして消えていった」と綴った。

就職後も生活は変わらず、稼いだ給料の大半を親に仕送りしてきた。「今、42歳になったが、貯金はゼロ。親は70歳近くになっても相変わらず貧しく、私の収入がなければ生活が成り立たない」と語る。

こうした状況から、結婚や家庭を持つという人生設計も描けなかった。「誰がこんな私と付き合って、結婚してくれるだろう。私が男でも、私のような人は選ばない」と打ち明けた。周囲の友人たちは家庭を持ち、子どもを育てながら自分の人生を歩んでいる中、「私は両親が亡くならなければ、この生活から解放されることはない気がする」と語った。

女性は「考えれば考えるほど、自分の人生が哀れで情けなくなる。最近は本当にしんどい」と投稿を締めくくっている。

この告白に、ネット上では「本当に頑張ってきたんだね」「親を支えるのは美徳かもしれないけど、限度がある」「心が痛い」「自分の人生を大切にしてほしい」といった応援の声が多数寄せられている。一方で「自分の人生の責任は自分でしか取れない」と現実的な意見も上がっている。

家庭の事情により青春や人生設計を犠牲にせざるを得なかった女性の叫びは、多くの共感と同時に、韓国社会に根深く残る“親への経済的依存”や“家族責任のあり方”についての問いを投げかけている。

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