
日本や中国、フランスなどのグローバルデザートブランドが相次いで韓国市場に進出している。韓国は新商品への反応が早く、SNSによる拡散力も強いため、アジア市場の拡大を図る上で“試金石”となる注目市場として位置づけられている。
日本の人気ドーナツブランド「I’m donut ?」が6月中にソウル・聖水洞(ソンスドン)に韓国1号店をオープンする。「I’m donut ?」は、福岡発祥のベーカリー「アマムダコタン(AMAM DACOTAN)」のオーナーシェフ平子良太氏によって創設されたブランドで、東京や福岡の店舗では1時間以上の行列ができるほどの人気を誇る。
同ブランドは日本国内にとどまらず、米ニューヨークのタイムズスクエア近くにも店舗を構えており、韓国はグローバル進出3カ国目となる。聖水にオープン予定の韓国1号店は2階建てで、日本の味とコンセプトをそのまま再現する。
韓国市場には、このほかにもさまざまな海外デザートブランドが続々と参入している。フランス・パリのベーカリーブランド「BO&MIE」は、ソウルの新世界百貨店江南店に進出し話題を集めた。現地では6店舗を展開しており、韓国進出時にも“オープンラン(開店前から並ぶ現象)”が起きるほどの盛況だった。
また、中国の代表的なミルクティーブランド「覇王茶姫」も韓国市場参入を準備しており、韓国版公式SNSアカウントを開設するなど、本格的な進出の動きを見せている。このブランドは“中国版スターバックス”とも呼ばれ、世界に6000店以上を展開しており、現在は米国での上場も計画中だ。
海外ブランドが韓国市場に注目する最大の理由は、韓国が新ブランドを試し、爆発的に拡散させる最適な市場であるためだ。韓国の消費者は新商品への反応が非常に早く、SNSを通じた“口コミ”の拡散力も抜群で、瞬く間に“行列のできる人気店”が誕生する。
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