
韓国・大邱(テグ)カトリック大学病院の新生児室で生まれたばかりの赤ちゃんが看護師から虐待を受けたとして、両親が2日、看護師と病院長を児童虐待の容疑で大邱南部警察署に告訴した。
父親によると、赤ちゃんは先月24日、大邱の産婦人科で生まれ、生後7時間後に酸素飽和度の低下で大学病院の新生児室に搬送された。虐待はそこで起きたとしている。
事件の発端は、ある看護師がインスタグラムに投稿した複数の写真。赤ちゃんを腹に乗せて「怒りがこみ上げてくる」と書き込んだほか、「落としたくなる」などの表現もあった。これがオンラインで拡散し、問題が発覚した。
父親は「病院側からは説明も謝罪もなく、看護師の個人的な問題として片づけようとしている。責任を果たしておらず、信頼を裏切った」と話している。
病院は現在、看護師の刑事告発を検討中で、他に虐待がなかったか内部調査を進めている。他の赤ちゃんの保護者には謝罪のメッセージを送ったという。
問題の看護師は行為を認め、退職を願い出ているが、受理されていない。
大韓看護協会はこの事件を強く非難し、「看護師全体の信頼を揺るがす深刻な事態。徹底した調査と厳正な処分が必要だ」との声明を発表した。
(c)NEWSIS