
「英語はできても、実務のプレゼンは難しい」――こうした課題を抱える韓国の会社員たちが、合宿型の語学研修施設に注目している。
京畿道龍仁市の慶熙大学国際キャンパスで、マルチキャンパスが運営する「外国語生活館」の体験プログラムが開かれ、企業の人事担当者らが参加した。参加者は実際の教育内容を体験しながら、研修の効果を確かめた。
最初の授業は英語によるプレゼンテーション講座で、姿勢やアイコンタクト、発音のほか、韓国人が陥りやすいミスなど、実際のビジネス場面を想定した指導が進められた。単なる会話ではなく、「仕事で使う英語」に重点が置かれている点が特徴だ。
参加者は当初こそ戸惑いを見せたが、時間の経過とともに英語での発表や質疑応答が自然に交わされるようになった。
この施設の最大の特徴は「完全没入型」の環境にある。参加者は4週間から10週間にわたり、24時間外国語のみで生活する。英語、中国語、日本語など主要言語に加え、20言語以上に対応している。
研修ではロールプレーやシミュレーションを通じて、会議や交渉、顧客対応など実務に近い状況を繰り返し体験する。暗記中心ではなく、「環境に適応する力」を養う点が重視されている。
こうした教育は、グローバル化が進む企業のニーズと一致している。単なる語学力にとどまらず、交渉力やプレゼン能力、異文化理解といった総合的なコミュニケーション能力が求められているためだ。
講師は「海外では雑談や自然なネットワーキングが重要だが、簡潔すぎる表現は無礼と受け取られることもある」と指摘し、文化的ニュアンスの理解の重要性を強調した。
このプログラムはもともと大企業の海外人材育成を目的に約40年にわたり運営されてきたもので、現在はマルチキャンパスが引き継いでいる。受講者の満足度は5点満点中4.8と高い評価を得ている。
最近ではAIを活用したオンライン版も導入され、場所や時間に縛られず学習できる環境も整備されている。
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