
化粧品やスキンケアで世界市場を拡大してきた「Kビューティー」が、機能性頭皮・脱毛ケア分野で新たな成長機会を模索している。脱毛を医療的な「治療」ではなく日常のケア習慣として提案する韓国ブランドが、北米市場で存在感を高めつつある。
韓国科学技術院(KAIST)の技術を基盤とするヘアケアブランド「グラビティシャンプー」は、先月6日から米国でプロモーションツアーを展開した。サンフランシスコを出発し、ジョージア州、バージニア州、メリーランド州、ニューヨーク・マンハッタン、ワシントンを巡る約5000キロの横断イベントで、現地の消費者に製品を試してもらう体験型マーケティングを実施した。
イベントでは約1万人が製品を体験。配布したサンプルは終了前にすべてなくなり、新たに7万本規模の輸出注文を獲得した。店舗によっては一時的に品切れが発生するなど反応は大きかった。特に脱毛や頭皮ケアへの関心が高い40代以上の消費者から支持が集まり、体験後の再購入や口コミによる購入が増えるなど、「体験→購入→再購入」という消費の流れが確認されたという。
同ブランドは現在、インターネット通販大手アマゾンでも販売しており、オンラインで需要を確認したうえでオフライン体験へ誘導する段階的な販売戦略を進めている。年内には北米の販売網をさらに拡大する方針だ。
脱毛・頭皮ケア分野ではスタートアップへの投資も活発化している。脱毛ケアブランド「リフィールド」は最近、110億ウォン(約12億円)規模の資金調達を完了した。韓国投資パートナーズが主導し、既存投資家のアモーレパシフィックやハナベンチャーズが再投資。KTインベストメントなど複数の投資会社も参加した。
リフィールドは過去2年間で売上高が毎年3倍以上に拡大しており、投資家は短期収益よりも長期的な成長モデルを評価したとみられる。調達資金は特許成分を活用した技術開発、北米を中心とした海外展開、人材採用、ブランド強化などに投入する。
同社の特徴は、脱毛対策を医療行為ではなく日常管理として提案している点にある。韓国・米国・中国で特許を取得した独自成分を基盤に、100万件以上のデータを活用。さらに人工知能を使った頭皮スキャン装置により、消費者が自分の頭皮状態を確認し、それに合った製品を選べる仕組みも導入している。
業界関係者は「Kビューティーがメイクやスキンケアで世界的競争力を示したとすれば、次の成長分野は機能性頭皮・脱毛ケアだ。技術、データ、体験型マーケティングを組み合わせたブランドが市場を先取りする可能性が高い」と指摘している。
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