2025 年 1月 19日 (日)
ホーム社会「緑が売り」のソウル高級マンション、でも枯れている…「写真と違う、だまされた」怒る入居者

「緑が売り」のソウル高級マンション、でも枯れている…「写真と違う、だまされた」怒る入居者

ソウル市江南区大峙洞の「大峙プルジオサミット」団地内の様子(読者提供)(c)MONEYTODAY

最近、新築マンションに移り住んだある入居者は、驚きを禁じえなかった。ソウル・江南(カンナム)ハイエンドブランドマンションで「造園特化」というので期待したが、あちこちで木が病んでいて、切られているところもあって見るも無惨だった。期待とあまりにも違い、だまされた気がするという。

6月に入居を始めたソウル市江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)の「大峙プルジオサミット」が工事費引き上げ問題で確執があったうえ、今回は造園不実施工騒ぎに巻き込まれた。造園のいたるところの木が枯れたり病気になったりしているからだ。造園樹木の枯死は施工上の過失による瑕疵と認められる代表的な事例に属する。

入居して3カ月にならない「対峙プルジオサミット」は先月から枯れた木を切るなど造園作業を再び進めている。

ある入居者は「入居した時も木の状態が良くなかったが、少し経つと病気になったり枯れたりした。枯れて黄色く変色した木が1本や2本ではない。1カ月前から、枯れた大きな木は全て切ったり抜いたりしたが、残っている木も状態は良くない。プレミアム造園を期待して入居したが、とても残念だ」と話した。

組合員である他の入居者は「高級にするからと工事費が引き上げられたが、施工会社が組合に提示した造園のイメージと実際の景観はあまりにも違う。最初から植え方を間違ったのか、管理を誤ったのか枯れてしまっている」と話した。

組合員のパンフレットには、団地入り口に大型エノキを植えて風情を醸し、エメラルドグリーン水壁造成、サルスベリの道造成などが含まれている。この入居者は「先月入居を始めた江南の他の団地の造園を見てきたが、木の状態が私たちのマンションとはレベルが違う」と嘆いている。

最近のマンションの造園は、マンション団地の品格を示すとともに、散歩など入居者が最も多くの時間を過ごす場所となり、団地の競争力と差別化の要因になっている。そのため、造園に特に力を入れるのが最近の傾向だ。造園に特化した業者と契約を結び、造園造成だけでなく管理を任せるところも出ている。

この団地は大宇(テウ)建設のハイエンドブランドである「サミット」の団地で、プレミアム造園、外観特化、世帯別の輸入資材など高級化戦略を前面に掲げたところだ。2020年の分譲当時、専有面積84平方メートル最高分譲価格が20億ウォン(1ウォン=約0.1円)を上回った。競争率は168.1倍で、その年、ソウルでの最高競争率を記録するほど人気だった。現在、専用84平方メートル物件の呼び値は30億ウォンを超える。

期待とは異なる造園に入居者の反発が激しくなると、大宇建設は1カ月前から病気になった木を切り取るなどの措置を進めている。大宇建設側は「枯死した木が一部あり、抜いている。木は生物なのでなぜ枯れたのか特定しにくい」と釈明した。また「6月竣工だったが、気候が暑く、雨も多く降って環境が劣悪だった。そのため枯れたのではないかと判断する。秋か初冬ごろに木を植え直して補完する予定」と説明した。

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