2025 年 1月 22日 (水)
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「統合大韓航空」2026年10月“離陸”へ…安全確保と組織融合に注力

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大韓航空とアシアナ航空の統合を進める韓進グループのチョ・ウォンテ(趙源泰)会長が、両社の調和と安全運航の強化に向けた取り組みを加速させている。

業界によると、アシアナ航空は2年間の子会社運営を経て、2026年10月末に大韓航空と最終的に合併する予定だ。昨年12月、アシアナ航空は大韓航空の公式な子会社となったが、実質的な統合作業は1月16日に実施された初の定期役員人事から本格化している。

統合に伴う変化として、錦湖(クムホ)アシアナの象徴であった「ウィングロゴ」の撤去が進む一方で、当初の人事交流は8人にとどまるなど、最小限の規模で進められている。

チョ会長はアシアナ航空社員向けの声明文で、自らを「アシアナ航空の会長」と名乗り、「統合は一方が他方を吸収するのではなく、自然に互いが溶け合うプロセスだ」と述べた。また、「アシアナ航空固有の文化と資産を失うことは望まない」と強調し、従業員を安心させる姿勢を示した。

今回の人事ではアシアナ航空の役員15人中13人が大韓航空出身だったため、一部ではアシアナ側の構造調整を懸念する声も上がった。しかし、アシアナ航空は声明文発表直後、大韓航空と同等の企業結合奨励金(賞与50%相当)を支給することを決定。チョ会長は「統合までの過程、そしてその後も能力と努力に基づいた公正な機会と報酬を提供する」と述べた。

安全運航に関して、チョ会長は物理的結合を迅速に進める意向を示している。企業結合後、運航統制システムの共有を開始し、安全運航体制の一貫性を確保している。また、今回の役員人事では、安全保健総括兼オペレーション部門副社長(CSO)を新設し、初代CSOに大韓航空出身のチョ・ソンベ新任副社長を任命した。チョ副社長は、企業結合直後からアシアナ航空に派遣されていた。

再編を見守る業界関係者は「チョ会長は新型コロナウイルスで航空業界が苦境に立たされていた時期にもリーダーシップを発揮してきた。その経験と推進力により、統合後も迅速に安定化を進めるだろう」と評価している。

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