
ソウル中央地裁の令状専担部長判事が22日午後1時30分から、世界平和統一家庭連合(統一教会)のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁に対する拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を開き、政治資金法違反などの容疑での拘束の可否を判断する
ハン・ハクチャ氏は教団の懸案を解決するため、2022年1月の大統領選挙前に「国民の力」のクォン・ソンドン(権性東)議員へ違法政治資金1億ウォンを渡した疑いがある。また、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ(全成培)氏を介して、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏にシャネルのバッグやダイヤモンドのネックレスなど高級贈答品を提供したとの疑惑も浮上している。
さらに、教団資金でキム・ゴニ氏に渡すネックレスなどを購入し、自身の海外賭博疑惑に備えて、元教団世界本部長のユン・ヨンホ氏らに証拠隠滅を指示したとの容疑もある。統一教会のナンバー2とされたユン・ヨンホ氏は特別検察の調べに「すべてハン・ハクチャ氏の承認によるもの」と証言したとされるが、教団側は「ユン・ヨンホ氏の個人的逸脱に過ぎない」と反論している。
ハン・ハクチャ氏は19日に特検に出頭し、大半の容疑を否認した。ただ、2022年2〜3月にクォン・ソンドン議員と2度面会した際の一部事実については認める趣旨の供述をした。2月にはクォン・ソンドン議員に対し、封筒に入れた10万ウォンを渡したと述べ、3月にはショッピングバッグを渡したことを「かすかに覚えている」とした。ただし、中身は金品ではなく、自身のイニシャル「HJ」が刻まれたイタリア製ネクタイだったと主張している。
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