韓国では今回の旧正月連休を、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて「ソーシャルディスタンス」なしに迎えた。旧正月前後には、家事労働の負担やストレスから「もどかしくて腹が立つ『火病』」を懸念する声が上がっていた。
旧正月連休に夫の実家や家事労働などに苦しむ主婦はもちろん、就職と関連した質問攻勢を受ける就職準備生、家族・親戚の小言を聞かされる未婚男女などは、ストレスが増える恐れが指摘されていた。
火病が発生するとストレスが多かったり、怒りを解消できない時のもどかしさと動悸、全身が痛む症状などが現れる。症状が悪くなればうつ病にかかることがある。消化不良や食生活障害、ひどい場合、慢性的な怒りで高血圧や脳卒中などの心血管疾患がもたらされることもある。
国民健康保険審査評価院の調査によると、「火病」患者は2015年の11万3703人から2019年の16万2630人に、5年間で約43%増加した。特に20代患者の場合、77%が急騰した。また、国民健康保険公団によると、「火病」患者は旧正月と秋夕(チュソク)が過ぎた後の3、9、10月に病院を多く訪れる。
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