外国の投資家が最近、韓国のエンターテインメント企業株を盛んに購入している。ガールズグループが米国でまもなくデビューするというニュースに反応したとみられる。機関投資家も便乗する形で購入しており、特にガールズグループがデビューするハイブ(HYBE)とJYPエンターテインメントに注目が集まっている。
韓国取引所によると、今月に入って主要エンタメ株が軒並み上昇傾向にある。ハイブは今月29.7%高騰し、YGエンターテインメントは11.29%上昇した。経営権紛争以後、株価が下落したSMエンターテインメントも今月は6.83%上昇し、JYPエンターテインメントも4.13%上がった。
エンタメ株の株価を押し上げた背景にあるのは、グループ「防弾少年団(BTS)」メンバーのジミンのビルボードシングルチャート1位だ。先月24日に発売した初のソロアルバム「FACE」のタイトル曲「Like Crazy」が3日(現地時間)、米ビルボードメインシングルチャート「ホット100」で1位となった。
これを機に世界的なエンタメ市場でK-POP人気が依然根強いとの認識が広がり、外国投資家の需給が流入した。外国人によるハイブの買い越し規模は795億ウォン(1ウォン=約0.1円)に上る。経営権争いがあったSMこそ売り越しとなっているが、今月だけでJYPは231億ウォン、YGエンターテインメントも188億ウォンの買い越しとなった。
ビルボードが今月5日、米国でハイブの新人ガールズグループがデビューすると報じた。またJYPでも米国ガールズグループデビュープロジェクト「A2K」が動き始めている。米国でガールズグループが発掘されて興行につながった場合、一つのグループ当たり最大7000億ウォン以上の売り上げを達成できるという期待感もエンタメ株への投資を後押しした。
ハナ証券のイ・ギフン研究員は「米国でハイブとJYPのガールズグループが同様の時期にデビューすることが予想され、競争で肯定的な影響を与えるだろう」と話している。
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