「カーネーションどう?」「カーネーション以外に何があるかな?」「小銭入れもいいと思うよ」
人工知能(AI)サービスが急速に進化している。従来は利用者の質問に答える程度の水準だったが、今や友人のように会話するほど技術的完成度を高めている。
韓国移動通信大手SKテレコムが今月、「βバージョン」で発売したAIサービス「A.(エードット)」が代表的だ。「A.」はキャラクター設定を通じAIを視覚化したアプリだ。単純に情報を説明するだけにとどまらず、利用者と対話を続けて好みを把握し、それに合わせて対応する。
会話をすればするほど利用者をより把握し、コミュニケーションをとりながら関係性を形成することが可能になる。
「A.」はスマートフォンアプリを通じてサービスする。初めて使う際に関心のある事や外見、声、話し方、名前などを設定し、オリジナルのAIキャラクターを作る必要がある。特徴は、受動的に返信する従来のサービスとは異なり、「もう朝ごはん食べた?」のように話しかけてくれるなど、能動的に利用者と向き合う点だ。
そのためSKテレコムは巨大言語モデル「GPT-3」を基盤に韓国語特化バージョンを独自開発した。
「GPT-3」はマイクロソフト(MS)が開発したもので、現存するコミュニケーション言語モデルのなかで最も性能が優れていると言われている。
また、利用者参加型「キューピッド」サービスを通じ、AIが回答できない内容については、他の利用者が返信した内容を基に回答するようになった。質問をうまく回答できそうな人に伝えるため、利用者はより一層正確な答えを得ることができるというのがSKテレコムの説明だ。
会話内で、希望するコンテンツを利用することも可能だ。韓国動画サービス「Wavve」、韓国音源サービス「FLO」、韓国ナビゲーション「T MAP」「Tメンバーシップ」など、SKグループの各種アプリと連動し、会話中でも該当アプリをそのまま利用することができる。これまではアプリを中断して希望するアプリを開く方式だったが、「A.」は言葉で該当サービスを起動することができる。
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