2024 年 11月 26日 (火)
ホーム社会「窓側の席、避ける」「午後8時、客足途絶える」…ソウル市庁駅惨事で変わった「市民の日常」

「窓側の席、避ける」「午後8時、客足途絶える」…ソウル市庁駅惨事で変わった「市民の日常」

4日、ソウル市庁駅近くの交通事故現場で追悼文を読む学生ら(c)news1

韓国・ソウル市城東区(ソンドング)に住む大学生(23)は最近、知人たちとカフェやレストランに行く時は、窓側の席を避けて座るようになった。7月1日、16人の死傷者を出した市庁駅近隣での逆走行交通事故では、現場近くの店のガラスが全て破損し、不安感が強くなったという。

大学生は「アルバイトをしながら窓際の席を掃除する時でも、車がここに突っ込んだらどうすればいいかと不安だ」と話す。

今回の事故後、会食や夕方の外出を自制するようになったという市民もいた。今回の事故で死亡した死亡者9人は全員30~50代の男性会社員で、ある銀行職員は昇進祝賀会に参加した後に悲劇に遭った。

ソウル市龍山区に居住する会社員(29)は「道を歩くたびに事故のことを考えてしまい、インターネットでも関連映像を見ないようにしている」と話す。最近は、夕方以降の外出や会食を控え、家と職場を行き来するだけだという。

こうした空気は、事故現場付近で店を運営する商人たちも実感していた。現場から100メートル離れたデザート店で働く60代の女性は「北倉洞の飲食街では、夕食を取りに訪れるお客さんが多かったが、今は午後8時になるとぱったりと客足が途絶える」と話す。

事故で窓ガラスが破損した食堂の経営者は「50年以上店を続けているが、事故後は売り上げが3分の1程度に減った。お客さんも追悼の菊の花を見ながら、食事をするのは嫌だろう」と語った。

(c)news1

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