
韓国中部のテーマパーク「大田オーワールド」でオオカミ1頭が脱走したことで、施設側の対応の遅れや管理体制の不備に対する批判が強まっている。
消防当局などによると、4月8日午前9時30分ごろ、施設内のサファリで飼育されていたオオカミ1頭がいなくなっていることが防犯カメラで確認された。鉄柵の下の土を掘り、外へ逃げたとみられる。
しかし施設側は、独自に捜索を続け、約40分が経過してから消防や警察、市に通報した。
その後、警察約100人、消防隊員37人、施設職員約100人が動員され捜索にあたったが、脱走から6時間以上が経過しても捕獲には至らなかった。
周辺住民の不安も広がった。オオカミが近隣の交差点方面に向かったとの緊急通知が配信され、子どもの下校を控えた保護者らの間で不安が高まった。
市民からは「猛獣を管理する施設で再び脱走が起きたことは理解できない。繰り返される事故を防ぐ根本的な対策が必要だ」との批判が上がった。
環境団体も同日、声明を発表し、「今回の事故は2018年9月のピューマ脱走事件を想起させる」と指摘した。飼育環境が動物の生態に適していないことや、個体数の増加に対して管理人員が不足している点など、構造的な問題が解決されていないと批判した。
さらに、オオカミサファリの隣に計画されているグランピング施設についても、「全面的な見直しまたは中止が必要だ」と訴えた。
同施設では2018年9月にもピューマが脱走する事故があり、通報から約4時間半後に専門のハンターによって射殺されるまで、市民が不安にさらされた経緯がある。
当時、大田市による特別監査では、安全規則違反や監視カメラの故障放置など管理の不備が相次いで確認され、運営する公社に対する警告や関係者の重い懲戒が求められていた。
(c)news1