「こんにちは。マスクをしていますが、目元がきれいでスタイルが良いですね。失礼でなければ電話番号を教えてください」。同じ時間と場所で、特定の女性にこうした内容が書かれたスマホ画面を見せながら連絡先を尋ねる常習的な行為は「ストーキング」とみなされる――韓国の裁判所が最近、こんな判断を示した。
ソウル中央地裁は6月28日、ストーキング犯罪の処罰などに関する法律違反の罪に問われた30代男性に罰金700万ウォン（1ウォン＝約0.1円）を宣告し、80時間のストーキング治療プログラム履修を命じた。
男性は昨年6月29日午前4時40分ごろ、ソウル市冠岳区（クァナクク）でバスに乗車中、女性（29）に「電話番号を教えてほしい」という趣旨の文句が書かれたスマホ画面を見せた。女性はこの申し出を断った。男性は2カ月後、再び同じバスに乗ってこの女性に接近し、同様の文句の書かれたスマホの画面を見せた。女性は再び拒否した。
男性はさらに2カ月後とその1週間後にも同じ手口で女性に近づいたという。2件とも午前4時40分前後と、ほぼ同じ時刻だった。
男性は以前、準強姦未遂罪で懲役2年、執行猶予3年の判決を受けたことがある。その執行猶予期間中だった2021年6～11月の間、ソウル・九老（クロ）駅内でまた別の女性（21）に同じ手口で5回、ストーカー行為を繰り返し、翌1月に500万ウォンの罰金刑を受けていた。
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