2026 年 2月 6日 (金)
ホーム社会「痩せる薬」から「維持する薬」へ…進化する肥満治療薬、韓国各社の競争激化

「痩せる薬」から「維持する薬」へ…進化する肥満治療薬、韓国各社の競争激化

(c)news1

世界の製薬各社が肥満治療薬市場の主導権を巡って熾烈な競争を繰り広げる中、その焦点が「体重減少」から「減量の維持」へと進化している。これまで注射剤が主流だったが、近年では服用の手軽さと長期的効果の両立を目指し、経口薬やパッチ剤など「非侵襲・持続型」の新形態が次世代の鍵とされている。

モルガン・スタンレーの最新レポートによると、世界の肥満治療薬市場は2030年頃には1000億〜1500億ドル規模に達する見通しだ。現在、デンマークの製薬大手「ノボノルディスク」が開発した肥満治療剤「ウィゴビ」や米イーライリリー社の肥満治療薬「マンジャロ」が市場を二分しているが、いずれも注射剤である点に限界がある。

この流れを受け、韓国国内の製薬企業も新たな開発戦略に舵を切っている。大手の大熊製薬と大熊テラピューティクスは、セマグルチド(GLP-1作動薬)を利用したマイクロニードルパッチの初期試験結果を公開。血中濃度を週1回の貼付で維持でき、注射の痛みや冷蔵保存の必要がないことから、長期的な服薬順守率の向上が期待されている。

一方、日東製薬の子会社であるUnoviaは、経口GLP-1受容体作動薬「ID110521156」の第1相試験で初期の体重減少シグナルを確認。2026年前半の追加臨床試験を計画している。また、他の国内製薬各社もGLP-1やGIP系候補物質を探索中。

特に注目されるのは、アメリカのバイオ企業バイキング・セラピューティクスによる「体重維持」を目的とした新たな臨床試験だ。同社は10月21日、GLP-1/GIPの二重作動薬「VK2735」の維持療法を目的とした臨床試験を開始。180人規模の無作為・二重盲検・プラセボ対照試験で、月1回の注射または週1回・毎日の経口剤による維持効果を比較する構えだ。

VK2735は、過去の第2相試験で13週後に最大平均12.2%の体重減少を記録しており、経口剤でも同等の効果が維持されていたことから、今回の「リバウンド防止」目的の研究に踏み切った。

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