2025 年 9月 18日 (木)
ホーム政治「申し訳ない」謝罪の裏で16件の疑惑…韓国元ファーストレディー出頭の衝撃

「申し訳ない」謝罪の裏で16件の疑惑…韓国元ファーストレディー出頭の衝撃 [韓国記者コラム]

2021年12月26日、ソウル市汝矣島の国民の力党本部で経歴詐称疑惑に関する立場を表明するキム・ゴニ氏(c)news1

「国民の皆さまに、私のような何者でもない人間がご心配をおかけし心から申し訳ない。しっかり捜査を受けてまいります」。2025年8月6日、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏は特別検察官チームに出頭し、歴代ファーストレディーとして初めて「被疑者」として捜査線上に立った。

キム・ゴニ氏がカメラの前で頭を下げたのは今回が初めてではない。2021年12月26日、当時、「国民の力」党大統領候補だったユン・ソンニョル氏の支持率が妻の経歴詐称問題で揺らいだ際、彼女は党本部で7分間にわたり「経歴を誇張し、誤って記載した。大変恥ずかしい行為だった。夫が大統領になっても妻の役割に専念する」と述べた。

しかしその「妻の役割に専念する」という誓いとは裏腹に、いま彼女は16件もの疑惑に絡み「被疑者」として立たされている。コバナコンテンツ代表からファーストレディー、そして被疑者へと至る波乱の歩みは、夫ユン・ソンニョル氏の失墜と重なっている。

一方、ユン・ソンニョル氏は3年8カ月前、妻と共に謝罪メッセージを発していたが、現在は内乱関連で収監中の身となり、裁判や特検出頭の場でも謝罪はなく、支持者に手を振るだけにとどまった。さらに9月1日、特検がキム・ゴニ氏に対し逮捕状を執行しようとした際には「下着姿で抵抗」したと伝えられた。

憲政史上初めて「元大統領夫妻が同時に特検捜査を受ける」という異例の事態。国民に約束した謝罪と誠実な姿勢はどこへ行ったのか――国民の失望と虚しさは深まるばかりだ。【news1 チョン・ジェミン記者】

(c)news1

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