
韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は23日、スターバックスコリアが過去の民主化運動を揶揄(やゆ)するプロモーションを展開して引責辞任を出す大騒動に発展した問題に関連し、同社が「セウォル号沈没事故」の追悼日にも不適切なイベントを企画していたとして、自身のSNS上で「悪質な商売人の反倫理的行為だ」と名指しで激しく批判した。大統領が特定企業をここまで強い言葉で糾弾するのは異例で、波紋が広がりそうだ。
イ・ジェミョン大統領は23日午後、X(旧ツイッター)への投稿で、スターバックスがセウォル号事故の追悼日である4月16日に合わせて「サイレンイベント」を計画していたとされる情報に言及。「どうか事実でないことを願う」と強い嫌悪感を露わにした。
さらに、ネット上で過激な右派的書き込みをする電子掲示板「イルベ(日刊ベストストア)」を引き合いに出し、「イルベではなく大企業の公式イベントだというのだから、これ以上言うことがない。遺族が苦痛にもだえ、国民が悲しみに沈んでいた時、犠牲者を侮辱して楽しんでいたのだろう」と指摘。「金を稼ぐために常習的に国家暴力や惨事の犠牲者を冒瀆(ぼうとく)する獣のような振る舞いには、国民的審判が下るはずだ」と非難の度合いを強めた。
イ・ジェミョン大統領は、18日にスターバックス側がタンブラーの広報イベントで戦車を連想させる「タンクデー」などの文言を使い、1980年の「5・18光州民主化運動」や1987年の「パク・ジョンチョル氏拷問致死事件」を揶揄したとされる騒動にも触れ、「二つの事件をつなげてみれば、今回の件も偶発的な失策とは考えにくい」として、企業側に悪意があったとの見方を示した。
また、イ・ジェミョン大統領の投稿には、与党「共に民主党」のチョン・ジンウク議員がフェイスブックに寄せた文章も添えられた。チョン・ジンウク議員は「神話で歌によって船を難破させる怪物『セイレーン(スターバックスのロゴのモチーフ)』を、セウォル号の惨事の日に使ったのは天人ともに怒る悪行だ」と主張している。
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