9月4日、韓国慶尚北道蔚珍の德邱温泉ホテル宴会場。ここでも「2024独島探訪」の行事が開かれた。
「独島よ、私が守ってあげるよ」
行事に参加したキム・ハリンちゃん(6)は、小さな手に赤いインクをつけた。「独島」の東島と西島が太く刻まれた横4m、縦1mの大きさの大きな「独島」旗に、インクをつけた手を夢中で押し付けていた。旗に鮮明に残った手形を不思議そうに見つめながら、探訪に一緒に参加した姉キム・ハユルちゃん(8)に向かって明るく微笑んだ。
「独島探訪」の参加者らは「独島ハンドプリンティング」をするため、大きな「独島」旗の前に集まった。
黒いゴム手袋をはめて順番を待っていた参加者らは、赤や青などのカラフルなインクを手に付け、大きな旗に次々と手形を押していった。
幼い参加者らは、インクが飛び散るのも気にせず、手形を押すことに懸命だった。その無邪気な姿に、他の「独島探訪」参加者にも笑顔が広がった。
また、自分の手形が押された旗の前で、いわゆる「認証ショット」を撮る参加者らの姿も目立った。
しばらくすると、大きな旗にはさまざまな色の手形が鮮やかに刻まれた。参加者の中には、旗に「独島は我が領土」「独島最高」「独島よ、その場所にいてくれてありがとう」「独島よ、守ってあげるよ」といったメッセージを書き込む人もいた。
手形を押した参加者らは、それぞれの方法で「韓国の大切な海洋領土を守る」ことを誓った。
参加したキム・ハヌルちゃん(12)に感想を尋ねると、次のような言葉が返ってきた。
「今回の独島探訪を通して、独島について知らなかったことがたくさんわかった。独島の大切さを感じ、絶対に守らなければ、と考えるようになった」
子どもたちとともに今回の行事に参加したキム・ソニョンさん(45)は「子どもたちに独島の大切さと重要性を教えたくて、今回の『独島探訪』に参加した。子どもたちが手形を押しながら、独島がどれほど大切な我が領土なのかを感じてくれたらうれしい」と語った。
参加者らは、「独島」に上陸し、手形が押された大きな旗を広げ、「独島」を巡る。
韓国海洋財団関係者は「独島探訪の参加者が、海洋領土の重要性と意味、独島の大切さを感じる機会になればと思う。今後も独島をはじめ、韓国の海洋領土を広く知らせ、守っていくために最善を尽くす」と強調した。
こうした活動を通じ、韓国の子どもたちは幼いころから「領土の意識」を持つようになる。
(つづく)
(c)KOREA WAVE