2025 年 6月 7日 (土)
ホーム社会「無給で育児・家事」“家族だから”で片付けられた3万円×60カ月…韓国・兄に裏切られた50代女性“30年越しの請求”

「無給で育児・家事」“家族だから”で片付けられた3万円×60カ月…韓国・兄に裏切られた50代女性“30年越しの請求”

(c)news1

30年前、おいの面倒と家事を5年間もこなしたのに兄は約束の報酬をくれなかった。こんな悔しさを抱えた韓国の50代女性が5月28日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で「今から請求できるか」と相談した。

女性は高校を卒業して就職活動をしていた頃、兄から「妻が疲れているのでソウルの我が家でおいたちの世話をしてくれないか。月30万ウォン(約3万円)ずつ貯金通帳に積み立てるから」と誘われた。また、「父がいない分、結婚する時は父親のように世話をする」と約束もした。

家族の間で「兄の言葉は絶対」だった。当時20歳だった女性はソウルへ向かい、7歳と5歳のおいの世話に朝から晩まで追われた。家事も徐々に引き受けるようになった。兄の「貯金通帳に入れておく」という言葉を信じたから一度も現金を受け取ることなく5年の月日を過ごした。

女性がおいの世話をやめることを決意した頃、母親が亡くなった。兄は「お前の貯金通帳を葬儀費に使ってもいいか」と尋ねてきたので、混乱の中、了承した。女性は数年後に結婚。しかし、兄からは何もしてもらえなかった。その後、兄家族は海外に移住した。

自身も子育てと仕事に追われていたが、最近になって「月30万ウォン」を思い出した。兄に「30年前、私が5年間、おいたちを育てたことを覚えてる?」とメッセージを送ったが、返答はなかった。再度送信すると既読スルーされた。

後日、久しぶりに再会した際、「詐欺にあった気分だ」と冗談交じりに話すと、兄は「田舎者が俺のおかげでソウルに来て住めたんだから十分だろ?おいに飯を作ったくらいで、月給なんてよく言うよ」と逆ギレ。現在は兄夫婦との連絡は絶っているという。

女性は「今からでも30年前の未払い分を法的に請求できるのか」と相談。しかし、番組のソン・スホ弁護士は「たとえ約束の内容が証明されても時効が成立している可能性が極めて高く、強制的に取り戻すのは困難」との見解を示した。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular