◇代表職からは退くが、不通問題は最後まで責任
ナムグン氏は9カ月という短いカカオリーダーシップからは退くが、非常対策委員会再発防止小委を引き受け、事態収拾を図る。
カカオが設けた非常対策委員会は、原因調査小委員会、再発防止小委員会、補償対策小委員会の3分科で構成された。そのうち再発防止小委はデータセンター火災原因に基づき、類似した事件が再発しないよう対策を整え、外部専門家の諮問を経て施行する役割まで担当する。
ナムグン氏は「今回の事態の責任を最後まで負う。そのために非常対策委員会再発防止小委を引き受け、不足した部分と必要な部分を満たしていくことだけに専念する」と述べ、韓国IT業界全般で同様の事態が起きないよう最後まで責任を果たしたいと強調した。
また、今回の事故を契機にカカオ全体のシステムを点検し刷新するといい、「利用者の方々が再び安心して便利にカカオサービスを使用できる環境を構築し、利用者の皆様の信頼を回復するために最善の努力を尽くす」とも表明した。
◇3カ月ぶりに再び「単独代表」体制
カカオは3カ月ぶりに「単独代表」体制に切り替える。ホン・ウンテク氏はカカオのキム・ボムス議長の腹心の一人だ。
ホン・ウンテク代表はカカオ共同体アライメントセンター(CAC)共同センター長を務め、今年7月、カカオの「各自代表」に選任された。社会的責任強化のための行動だった。ホン・ウンテク氏は就任後、カカオモビリティの売却問題を進めるプロセスで役割を果たしたことをはじめ、ESG経営に力を注いだ。
ホン氏は各自代表就任後、「カカオがこの間築いてきた革新と価値を土台に、われわれが持つ技術とサービスを利用し、社会に寄与する方法を探していく。カカオ共同体がこの社会で根の深い木、深い泉の水になれるよう努力しようと思う」と明らかにした。
今回のデータセンター火災非常対策委員長を務めたホン・ウンテク氏は、事態を収拾する一方、失われた信頼回復に努めるとみられる。また、カカオの未来成長のためにナムグン氏が推進してきた事業を継続する。
ホン代表は「ナムグン代表辞任で新規の代表取締役選任は今、考えていない」と話している。
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