2024 年 11月 29日 (金)
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「無報酬」で働いたナムグン代表辞任 (上)

韓国京畿道城南市のカカオ板橋アジトで謝罪後、記者会見場を出るナムグン代表(共同取材)©news1

韓国ネット大手カカオのナムグン・フン共同代表取締役が19日、板橋データセンター(京畿道城南市)火災による停電に責任を負って退いた。カカオのトップになって9カ月だった。これでカカオは3カ月間の「各自代表体制」を終え、ホン・ウンテク単独代表体制に転換される。

ただ、ナムグン氏は非常対策委員会の再発防止小委を引き受け、事件再発防止のために根本的な対策樹立に乗り出す。

◇キム・ボムス「腹心」ナムグン・フン代表、波乱万丈の9カ月

ナムグン・フン代表がカカオ司令塔に内定したのは今年1月だ。次期リーダーに選任されたリュ・ヨンジュン元カカオペイ代表の「ストックオプション売り」騒動で、カカオに向けたモラルハザード問題を収拾する適任者という判断からだ。カカオゲームズの成長を果たしたナムグン代表は、カカオの未来ビジョンを考えなければならない時期に最適なリーダーと評価された。

ナムグン代表は選任1カ月後の2月、「株価が15万ウォンになる時まで年俸とインセンティブ支給一切を保留し、最低賃金だけを受け取る」と破格の宣言をし、“国民的な裏切り株”カカオの再生に死活をかけた。

通常、年俸が数億ウォンに達するIT業界の特性上、最低賃金だけを受け取るということは事実上「無報酬」に近い決定だ。特に経営陣だけの「お金祭り」に不公正感を覚えるカカオの若い社員のために、「白衣従軍」の意を明らかにしたのだ。

ナムグン代表はカカオ事業を総括し、カカオのメタバースサービスである「ユニバース」を公開し、オープンチャット活性化の戦略を積極的に推進した。

また、コンテンツ事業としてのグローバル進出に速度を上げ、新規市場開拓の意志を示した。実際、海外事業では、ある程度、成果を上げたという評価だ。第2四半期のカカオの海外売り上げは4159億ウォンで、全体の21.9%まで引き上げた。

だが、ナムグン代表はデータセンター火災による停電事故で「カカオ不通大乱」の責任を負って退くことになった。

ナムグン代表は「カカオサービスの責任を負う代表として、いつにも増して惨憺たる心情と重大な責任を痛感する。カカオ刷新と変化に対する意志を持つため代表理事職を辞める」と明らかにした。

©news1

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