ソウル漢江の潜水橋(チャムスギョ)で18日、「2022漢江ぼーっと大会」が開かれた。今年で5回目。当初、今月4日開催予定だったが、台風の影響で18日に延期されていた。一昨年と昨年は新型コロナウイルス感染拡大によって見送られた。
ぼーっとする大会は90分間、いかなる行動もとらず、何も考えず、眠気を乗り越え、いかに「ぼーっとした状態を維持するか」を競う。「何もしないのは、遅れを取ったり、無価値だったりするもの」という現代社会の通念を覆す一種のパフォーマンスアートだ。優勝者は心拍数と現場市民投票を評価して決める。
3年ぶりとなった今年は、ソウルに住むキム・ミョンヨプさん(31)が優勝を手にした。キムさんは市民投票にあたって「10年間、野球チーム・ハンファ・イーグルスのファンだ。ハンファの試合を見ていると、自ずとぼーっとできる」と述べた。ハンファ・イーグルスは、ここ数年間、プロ野球下位圏に低迷している。
キムさんはハンファ・イーグルスのユニホームを着て参加。記者団の取材にも「ハンファの試合を見るという姿勢でぼーっとした」と秘けつを述べた。
今回の大会には俳優オム・ヒョンギョンら計50チーム75人が参加した。参加者を募集したところ、2日間で約4000人が殺到し、締め切りが早まるなど関心を集めた。
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