
総額96億ウォン以上の巨額詐欺事件で韓国の警察から指名手配されていた70代の男が、横断歩道のない道路を無理に横断したところを警察官に見とがめられたのを機に逮捕された。
ソウル警察庁によると、男は2021年から2023年にかけて「海外政府高官と深い人脈がある」などとかたって資金を集め、少なくとも総額約96億3000万ウォン(約10億826万円)を詐取した疑いで指名手配されていた。
男は10月20日午後1時ごろ。ソウル・永登浦(ヨンドゥンポ)区内で道路を横断したところ、パトロール中の警察官に制止を命じられ、細い路地に逃げ込んだ。
警察官は数十メートル先で身柄を確保。男は「アメリカの市民権を持っている」として身分証の提示を拒否したが、照会したところ詐欺容疑者と分かった。約1年にわたり逃亡生活を続けていたという。
警察は男をソウル中央地検に送致。「重点地域での予防パトロールを今後も強化する」としている。
ソウルでは今年8月にも、観光客でにぎわう新林(シルリム)駅付近でタバコのポイ捨てに対する職務質問がきっかけで、177億ウォンの仮想通貨詐欺の容疑者が逮捕されたことがある。
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