2026 年 3月 2日 (月)
ホーム政治「歴史を忘れたわけではないけれど」…植民地支配に抵抗した記念日への日本旅行、再び分かれる韓国国内の視線

「歴史を忘れたわけではないけれど」…植民地支配に抵抗した記念日への日本旅行、再び分かれる韓国国内の視線

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日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動を記念する「三・一節」(3月1日)。この日を含む連休中に日本旅行するかどうかをめぐり、今年も賛否が交錯した。歴史的意味を考えれば不適切とする声と、過去の歴史問題と観光・文化交流は分けて考えるべきだとの意見が対立した。

2月28日、札幌に向けて出発する会社員のキムさん(28)は「気まずさもあるが、静かに行ってくる」と話した。「日程や費用面を考えると、日本が最も気軽に行ける旅行先だ。三・一節に日本へ行くからといって、歴史を忘れたわけではない」。SNSには写真を投稿しない考えを示していた。

三・一節の連休ごとに繰り返されるこの論争だが、近年は若年層を中心に雰囲気の変化も指摘される。実用的観点から日本旅行を選んでいるだけで、歴史認識の問題と直結させるのは適切でないとの専門家の分析もある。

日本旅行の人気は統計でも裏付けられる。日本政府観光局によると、昨年の訪日韓国人は約945万人で過去最多を記録した。新型コロナウイルス禍後の2023年以降、増加傾向が続いている。

文化面でも変化がみられる。映画振興委員会によれば、昨年の韓国国内映画興行ランキングで2位と6位を日本映画が占めた。2位は『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』、6位は『劇場版 チェンソーマン レゼ編』だった。

成均館大のク・ジョンウ教授(社会学)は「若い世代は実用的な観点から日本に魅力を感じているだけで、歴史意識が不足していると批判するのは旧世代の偏見だ」と指摘。「三・一運動を記憶し追悼することと、日本旅行は別問題だ」と述べた。

一方で、歴史的意味を重視し自制すべきだとの声も根強い。会社員のインさん(26)は「友人と旅行を計画したが、三・一節なので日本は延期した」と話す。保育士のカンさん(57)も「結婚記念日の旅行を検討していたが、三・一節と知り済州島に変更した」と語った。

歴史の記憶と日常の交流をどう両立させるか。三・一節に際し、社会の視線は再び分かれている。

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