ソウル・梨泰院(イテウォン)雑踏事故(先月29日)で意識不明の重体となっていた将兵が脳死の判定を受け、臓器が提供されることになった。ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏は10日、将兵の家族のもとを訪れ、見舞いの言葉をかけて、涙を流した。
大統領室によると、将兵は梨花女子大病院集中治療室で治療を受けていた。今月2日、キム氏は将兵の家族のもとを訪れ、激励しながら「また来ます」と約束したという。ところが、9日になって主治医が将兵を脳死と判断し、家族は翌日、臓器提供を決めた。この知らせを聞いたキム氏が再び病院を訪れたという。
キム氏は、臓器提供という難しい決断をした家族を慰め、「国が守ってあげられなくて、本当に申し訳なく思います」と頭を下げ、家族を抱きしめて涙を流した。
キム氏は、家族が臓器移植センターを訪問して手続きを進めている間、ずっとそばで見守ったという。
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