2025 年 11月 14日 (金)
ホームライフスタイルトラベル「東京より上海」中国「ノービザ延長」でMZ世代殺到…週末“弾丸トラベル”新トレンドに

「東京より上海」中国「ノービザ延長」でMZ世代殺到…週末“弾丸トラベル”新トレンドに

上海の外灘(c)AFP/news1

「今は東京より上海がアツい」。韓国のオンラインコミュニティやSNSでは、中国旅行の感想が次々と投稿されている。「思ったより洗練されている」「コスパが信じられない」といった反応が相次ぎ、週末のフライトで上海を訪れる“弾丸旅行”がMZ世代の間で新たなトレンドになっている。

この現象は、2026年末まで続く中国の韓国人向け「ノービザ入国延長」の発表と重なり、中国が再び「注目の旅行先」として浮上していることを示している。

旅行業界によると、ノービザ政策の継続により、若年層を中心とした個人・自由旅行の需要が明確に現れており、各旅行プラットフォームでは関連検索や予約が急増中だ。

韓国の旅行予約サイト「NOLインターパーク」では、2025年1〜10月の中国行き航空券販売件数が前年比61%増。中でも上海(浦東)便は247%と急増し、北京57%、青島42%の伸びを記録した。

「マイリアルトリップ」でも中国関連の取引額は前年同期比で3倍以上に拡大。都市体験型商品が人気を集め、週末を活用した短期旅行が際立っている。

特に、かつて東京や大阪に集中していた「夜行便で行って朝帰る」スタイルの「夜行フライト旅行」ブームが、現在は上海に移りつつある。金曜夜に出発し、月曜未明に戻るパターンが代表的だ。

上海では、SNSインフルエンサーによるメイクアップや中国伝統衣装の体験、租界のカフェ巡り、高級グルメやショッピングを組み合わせた「都会型ヒップスポット旅行」が若者を中心に人気を集めている。

アクティビティ専門プラットフォーム「Klook」では、漢服(中国の伝統衣装)や清王朝時代の衣装、高級チャイナドレスのレンタル商品への関心が急増している。

パッケージツアー市場にも変化が見られる。大手旅行会社「ハナツアー」によれば、2024年の四半期別における中国旅行の割合は6.7%、14.3%、16.6%だったのに対し、2025年には10.7%、19.9%、18.8%へと上昇。ノービザ政策の実施後、上海や青島などの大都市を中心に20~30代の旅行客が急増し、2025年第3四半期の送客数は前年の2倍以上となった。

ハナツアーの関係者は「張家界や白頭山など自然景観地では50~60代の割合が高いが、上海や青島といった都市部では20~30代が50~60代に匹敵する割合を占めている」とし、「今後は若年層を惹きつける中国の隠れた旅行地の発掘に力を入れる」と述べた。

(c)news1

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