韓国で最近、財閥の子どもたちがSNSで活発に活動し、有名になるケースが増えている。オンライン上で自身の個性と人生の姿を率直に公開し、人々に身近な存在として認識されている。
これまで財閥の子どもたちは「後継者」と認識されたため、社会に出て経営に携わるまでの人生の姿はベールに包まれていることが多かった。
しかし、すべての人がSNSを通じてつながる時代になり、後継者らのオンライン活動もタブー視されなくなっている。また、幼いころから海外留学生活をすることが多く、経営ではない他の進路を選択するケースも増え、以前より社会の視線を気にしなくなったという解釈もある。
SNSで活発に活動し、芸能人に劣らない影響力を発揮する4人を紹介する。
◇癒し系ミュージシャン、イ・スンジュ
イ・スンジュ(29)はネイバー創業者のイ・ヘジン・グローバル投資責任者(GIO)の息子だ。留学生活を終え、国内での音楽活動に専念している。現在、YGエンターテインメント傘下のレーベルである「ザ・ブラックレーベル」(THE BLACK LABEL)で歌手兼作曲家「ローレン」として活動している。
父親と違って陽気な性格で知られており、タトゥーやピアスなどで個性をアピールしている。また188センチの長身と整ったルックスで、歌手だけでなくプロデューサー、DJ、モデルなどさまざまな分野で頭角を現している。
インスタグラムのフォロワー119万人を持つ彼は、G-DRAGONの歌に共同作曲家として名前を連ねたことがある。また、BLACKPINKの「Love Sick Girls」をはじめとする数曲の作詞を一部担当し、ミュージックビデオに出演したこともある。
◇「1号財閥アイドル」ムン・ソユン
ムン・ソユン(22)は、新世界(シンセゲ)グループのイ・ミョンヒ会長の孫娘であり、新世界百貨店のチョン・ユギョン総括社長の長女だ。米ニューヨークで名門コロンビア大学を卒業した。
最近、芸能界ではムン・ソユンが、プロデューサーのテディが代表を務める芸能企画会社「ザ・ブラックレーベル」でガールグループデビューの準備しているという噂も流れた。財閥家の子女が有名芸能事務所の研修生になるケースは初めてだ。
現在、インスタグラム9万人のフォロワーを持つインフルエンサーだ。普段からファッションにも関心が高いことで知られている彼女は、並外れたファッションセンスでSNSで注目を集めてきた。
◇「善き影響力」を発揮するイ・ジュヨン
イ・ジュヨン(23)はDLグループ(旧大林グループ)のイ・ジュンヨン名誉会長の孫娘だ。米ワシントンDCにあるジョージタウン大学で国際経営学科マーケティングを専攻し、最近卒業した。ファッション雑誌「ボーグコリア」でインターンエディターを勤めながら展示会やファッションショーを主催したことがある。
13万人のインスタグラムフォロワーを持つイ・ジュヨンはSNS活動で「善き影響力」を発揮することでも有名だ。彼女は普段、環境保護や恵まれない人々を助けるブランドに関心が高いことで知られている。2022年5月、エコ実践を重視するビューティーブランド「アテーション」のアンバサダーに選ばれた。
また、ユーチューブ「ジュールズダイアリー julesjylee」チャンネルを運営する。チャンネル登録者が5万人だ。海外旅行と米国留学生活を紹介するブイログコンテンツを主にアップしている。ガールズグループのアイブのチャン・ウォニョン、ダンサー兼振付師のノジェなど有名人とも親交があるという。
◇ミュージカル俳優兼スターユーチューバーのハム・ヨンジ
ハム・ヨンジ(31)はオットゥギ創業者の故ハム・テホ名誉会長の孫娘だ。米ニューヨーク大学のティッシュ芸術学校で演技を専攻し、国内でミュージカル俳優として活動した。2014年には3000倍の競争を勝ち抜いてミュージカル「風とともに去りぬ」のヒロインに選ばれた。
その後、ミュージカルをはじめ、ドラマやCMなどでも活躍した。しかし、ハム・ヨンジの気さくで自由奔放な性格を人々に見せることができた活動は断然ユーチューブだ。父親のハム・ヨンジュン会長とモッパン(食べ物の放送)をしたり、ショッピングを楽しむなど、平凡な日常を公開して認知度を高めた。
ユーチューブ「ハムヨンジ」チャンネルで4年間活動し45万人のチャンネル登録者を集め、再生回数3000万回余りを記録した。しかし、昨年12月21日、ユーチューブ活動を中断し、インスタグラムで日常を公開している。
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