2025 年 10月 26日 (日)
ホームライフスタイル「朝7時にコーヒー片手にDJパーティ」…韓国流通業界が注目する新トレンド「モーニングレイブ」

「朝7時にコーヒー片手にDJパーティ」…韓国流通業界が注目する新トレンド「モーニングレイブ」

ディアドラ提供(c)NEWSIS

朝の時間をより健康的かつアクティブに楽しもうとするMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)のライフスタイルに呼応し、韓国の流通業界が「モーニングレイブ(Morning Rave)」という新たな文化トレンドに注目している。

モーニングレイブとは、「モーニング(朝)」と「レイブ(音楽とダンスを楽しむパーティ)」を組み合わせた新語で、酒を伴わない健康志向の朝型パーティを指す。これは、夜より朝、酒より健康を選ぶ20〜30代のライフスタイルと一致しており、「ソーシャル・ウェルネス(交流と健康を融合した)」な文化として注目されている。

このムーブメントは、朝7時前後に始まり、約2~3時間にわたって軽い運動やコーヒー、音楽を通じて1日を活力的にスタートさせる。単なるブームではなく、ライフスタイルの一部として定着しつつある。

これに目をつけたファッション、スポーツ、飲料・酒類などのブランドが「モーニングヒップ」戦略として積極的なマーケティングを展開している。彼らは即効的な売り上げよりも、トレンドを通じたブランド体験や好感度の向上に重きを置く。

具体的には、コーヒーとランニングを融合させた「モーニングラン」や、DJによるライブ演奏に合わせてコーヒー片手に踊る「モーニングDJパーティ」などが代表例だ。

イタリア発のスポーツブランド「ディアドラ」は、近年ランニングシューズの強化に力を入れており、「アスレジャー」ブランドAGOWやソウルモーニングコーヒークラブ(SMCC)と連携した「モーニングコーヒーレイブ」や「エスプレッソラン」イベントを9月と10月に開催。若年層ランナーから高い評価を得た。

アメリカのライフスタイルブランド「フルーツ・オブ・ザ・ルーム」も、8月に明洞のカフェでSMCCと共同イベントを開催し、参加者は200人を超えた。参加者は10ヶ月の赤ん坊から70代までと幅広く、ブランドの象徴である果物をテーマにしたドリンクを提供するなど、創造的な演出も好評だった。

アウトドアブランド「ディスカバリー・エクスペディション」は9月、漢南洞で午前7時30分スタートの「ランニングレイブ」を実施。5kmのランニング後にカフェでDJと軽食を楽しむという、健康と社交を融合した形式が注目を集めた。

ビールブランド「バドワイザー」は、ノンアルコール飲料「バドワイザーゼロ」とコラボし、10月26日に梨泰院で「アーリーバド(Early Bud)」と題したモーニングミュージックパーティを開催予定。午前7時から11時まで、ルーフトップバーでライブとイベントが開催される。すでにチケットは完売している。

業界関係者は「モーニングレイブは健康で合理的な新しい社交文化だ。日常を豊かにし、ブランドの世界観を自然に伝える効果的な手段」と分析している。

(c)NEWSIS

RELATED ARTICLES

Most Popular