2025 年 5月 11日 (日)
ホーム社会「暑い!」「寒い!」地下鉄の冷房めぐり乗客バトルが過熱中…ソウルで相次ぐ「温度」トラブル

「暑い!」「寒い!」地下鉄の冷房めぐり乗客バトルが過熱中…ソウルで相次ぐ「温度」トラブル

(c)news1

4月に始まった異例の暑さによって、ソウル地下鉄で冷暖房に関する乗客の苦情が急増している。「冷房をつけてほしい」「寒いから消して」という意見の対立が起き、乗客同士の衝突も懸念されている。

ソウル交通公社が5日に公表したところでは、地下鉄の冷暖房に関する苦情は3月の4万3296件から4月には7万2774件へと約68%増加した。「暑い」という苦情が大半を占めた。

今年4月、ソウルでは14日に6度だった最高気温が21日には27.1度まで上昇。30日も26度を記録し、1日で10度近くの寒暖差があった。このため、地下鉄車内では半袖や半ズボン姿の乗客がいる一方で、薄手の上着を着た人もいた。

こうした傾向は毎年繰り返されており、昨年の4月には「暑い」とする苦情が3月の3万2274件から4月は8万3907件へと160%以上増加。2023年も同様の傾向が見られた。

暑さによるストレスで市民同士のトラブルも指摘されている。世界経済フォーラムが2022年に発表した報告書によると、気温が1~2度上がると暴力犯罪が3~5%増加するという。地球温暖化が続けば、2090年までに世界の犯罪率が最大5%上昇するとの予測もある。

ソウル交通公社は、苦情が増える時期に「弱冷房車両」を設けているものの、出勤ラッシュ時には全ての車両が満員になるため、座席の位置によって最大6度もの体感温度差が生じる場合もあるという。

高麗(コリョ)サイバー大学警察学科のイ・ユンホ名誉教授は「人によって体感温度は異なるため全てに合わせるのは無理。市民同士が礼儀を守ることが大切」と話している。

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