忙しく暮らす日常から少し離れてロマンを楽しみたいなら、韓国の「レトロな旅行地」に出かけてみてはいかがだろうか。
昔の感性をそのまま残している風景にタイムスリップできる国内旅行地がいくつかある。当時を生きた人には懐かしい思い出を、その時代を経験しなかった世代には好奇心と興味を呼び起こす。
最近、韓国観光公社が選定した「私たちの町レトロ」のテーマにぴったりの2月のおすすめスポット5カ所を紹介する。
◇東豆川(トンドゥチョン)に行ってみよう…東光劇場・宝山洞観光特区
東光(トングァン)劇場は1959年にオープンし、1986年からコ・ジェソ代表が運営している。2015年のドラマ「応答せよ1988」、2018年のユーチューブチャンネル「ワサップマン」に出て、「ワカンダ劇場」として人気を集めた。
昨年は「京畿道(キョンギド)代表の老舗12選」に入った。それもそのはず「全国で唯一の単館劇場」だ。生きた劇場博物館であり、世代を超えた現在進行形のレトロ劇場だ。
休憩室には1980年代に購入して約20年間使用した映写機、昔の劇場にあった水族館が目につく。283席の上映館は、外から見るのとはまた趣が違う。
茶色の革の椅子が輝き、マルチプレックス特別館にあるリクライニングチェアも完備している。一部の座席はテーブルや補助席などがあって快適だ。指定席ではなく、先に座った人が主人だ。
観覧料9000ウォン(1ウォン=約0.1円)で最新公開作品をマルチプレックスより安く見ることができる。宝山洞(ポサンドン)観光特区(Camp Bosan)は、米軍部隊が駐留し、外国人専用クラブやビックサイズの衣類売場などが軒を連ねている。かつての梨泰院(イテウォン)を思い起こさせるので「小さな梨泰院」と呼ぶ人もいる。
炭鉱に働きに出る夫を見送る夫人=韓国観光公社提供(c)news1
◇つま先立ちの建物、ご存知ですか?太白鉄岩炭鉱歴史村
太白鉄岩(テベクチョラム)炭鉱歴史村は昔の炭鉱村の住居施設を復元・保存した生活史博物館だ。監督が「アクション!」を叫べば、すぐにでも俳優たちが熱演を繰り広げるような過去の風景がそのまま残っている。石炭を掘っていた鉱夫と練炭を初めて見た子どもが出会うところ、太白が韓国石炭産業の中枢的役割をした1970~1980年代にタイムスリップする場所だ。
鉄岩の栄華がここで次々展開される。鉄岩炭鉱歴史村は11の建物のうち、ヤンニョムチキンのペリカナ、湖南(ホナム)スーパー、晋州城(チンジュソン)、奉化(ポンファ)食堂など6つの建物を展示スペースにした。営業時間は午前10時~午後5時(第1・第3月曜休館)、入場料無料。
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