
全身に床ずれが広がり、ウジ虫に覆われるまで妻を放置して死亡させたとして、韓国陸軍の下士官(曹長級)が殺人罪で起訴された。女性は生前、切実な訴えを書き残していた。
韓国陸軍などによると、夫は11月17日、「妻の意識がもうろうとしている」と通報。救急隊が自宅に着いた際、妻は全身が排せつ物まみれで、下半身は感染と床ずれで皮膚の壊死が進んでいた。
出動した救急隊員はSBSの調査報道番組「それが知りたい」で「自分の目を疑った。数え切れないほどのウジ虫が体をはっていた」と証言した。
妻は病院へ搬送される途中で心停止状態となり、翌日に死亡。病院側は「ネグレクト(放任・虐待)が疑われる」として警察に通報した。
調べによると、夫は京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)所在の装甲部隊に所属。8月ごろから妻の体に床ずれができていたのに適切な治療や保護措置を取らなかった。
妻が書き残した手紙や日記には「明日、病院に連れて行ってほしい。風邪薬と唇の薬が欲しい。お願いしてもいい?」といった言葉が記されていた。
裁判は第2地域軍事法院で開かれる。
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