韓国の学校で、事前に説明がなかった「野外授業」を実施したことが「児童虐待に当たる」として保護者が教育当局に申告する事態が起こった。
あるオンラインコミュニティに4日、「日焼け止めの通知」をしなかった学校を、児童虐待で申告するという内容の保護者A氏の文が上がってきた。
A氏は「子どもが通う学校で、日焼け止めのお知らせをしてくれなかった。学校のシステムが壊れているようだ。児童虐待で申告すれば処罰できるだろうか」とし、保護者グループのチャットルームでの会話内容をオンライン上で共有した。
それによると、ひとり親のB氏は「2、3年生は運動場ではないでしょう。日焼け止めクリームのお知らせをもらえなかった」と訴え、C氏も「2年生は運動場での授業のようだ」と不満げに話した。
B氏は「あら。紫外線の遮断措置を何も取らないまま、子どもを送り出してしまった。本当に申し訳ない」と話した。他の保護者も「学年のTシャツを着て来なさいと聞いていた。体育館で授業をしているのかと思った」と語った。
ただ、これに対する世論は冷ややかだった。あるネットユーザーは「保護者B氏は、まるで子どもの授業を運動場を見てきたかのような書きぶりで、なんだか腹が立つ」と批判した。
他のネットユーザーからも「小学校の状況がリアルタイムで、ママ友の間で共有されている」と嫌みを投げかけた。
韓国の教育当局は最近、保護者からの悪質な苦情への対応に乗り出している。
教育省と韓国教員団体総連合会(教総)は昨年12月、教員側の「応対拒否権」「答弁拒否権」などを盛り込んだ指針を策定することを決めた。イ・ジュホ副首相兼教育相は「現場の先生が教育活動に専念できる条件を作っていく」と話している。
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