2025 年 5月 7日 (水)
ホーム経済流通「日本旅行の必需品」韓国でもヒット…15万個売れた“北海道プリン”成功戦略

「日本旅行の必需品」韓国でもヒット…15万個売れた“北海道プリン”成功戦略

hyが輸入販売する「北海道ショコラケーキプリン」(hy提供)

韓国で“日本旅行の必需品”と呼ばれたスイーツが、現地市場でもヒット商品となっている。発酵乳ブランド「ヤクルト」で知られる韓国の食品企業hyが独占輸入した日本のプレミアムデザート「北海道プリン」シリーズが、発売からわずか数カ月で15万個以上を販売し、注目を集めている。

hyによると、2月10日に発売された「北海道チーズケーキプリン」と、4月7日に続いて登場した「北海道ショコラケーキプリン」の累計販売数が15万個を突破。特にショコラケーキプリンは発売からわずか2週間で1万3000個を売り上げ、SNSを中心に話題となっている。

この「北海道プリン」は、日経POS(小売販売データ)で、2017年から2023年まで6年連続で“チルドチーズデザート”カテゴリー売り上げ1位を記録した実力派スイーツ。日本ではスーパーやコンビニで定番商品となっており、日本を訪れる韓国人観光客の間では“買うべき土産”としても知られている。

hyはこうした現地の人気と実績に注目し、製品のクオリティを維持するためコールドチェーン物流を導入。北海道産の牛乳と小麦を使用したふんわりとしたチーズケーキと、濃厚なカスタードプリン、ショコラケーキプリンの多層構造で、韓国の消費者の舌をつかんだ。

hyの関係者は「北海道プリン2種は、購入者のうち4人に1人が再購入するほど好評」と語る。

hyがこうした海外人気商品の輸入販売に力を入れる背景には、少子化と学齢人口の減少によって発酵乳の主要消費層が縮小しているという構造的な課題がある。従来のヤクルトなど既存商品だけでは市場の急速な変化に対応しきれないとの危機感がある。

そのため同社は、消費者の“新しい嗜好”と“トレンド”に合致する商品を外部から積極的に導入し、ポートフォリオの多角化を図っている。

(c)news1

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