2025 年 3月 26日 (水)
ホームライフスタイルビューティー「日本の化粧品、黄金時代は終わった」…K-ビューティ、日本市場で存在感拡大

「日本の化粧品、黄金時代は終わった」…K-ビューティ、日本市場で存在感拡大

昨年、東京で開催された「KCON JAPAN 2024」内の中小企業製品販売イベント「K-コレクション」(c)news1

韓国の中小ビューティー企業が日本市場への進出を加速させている。日本は現在、韓国の化粧品輸出先として中国、アメリカに次ぐ第3位に浮上しており、韓国のインディビューティー企業にとって「機会の地」として注目されている。

特に、韓国の中小ブランドは日本のオンラインモール「Qoo10」などでの安定した販売実績を足掛かりに、オフラインチャネルへの拡大を積極的に進めている。

韓国のビューティー企業APRは今月、日本最大のディスカウントストア「ドン・キホーテ」に入店した。ドン・キホーテは日本全国に400店舗以上を展開する大型流通企業で、同社の「Medicube」ブランドからコラーゲンラインやPDRNラインなどの人気商品が販売されている。APRはドン・キホーテへの入店を足掛かりに、今年中に日本全国3000以上のオフライン店舗への進出を目指す。

スキンケアブランド「SKIN1004(スキンチョンサ)」も2月からドン・キホーテ289店舗で「マダガスカルセンテラアンプル」や「センテラクイックカーミングパッド」などの主要商品を販売中で、年内には販売拠点を400店舗に拡大する。さらに、ロフトやプラザといった日本のバラエティショップでも展開を広げている。

現地でのマーケティング活動も活発だ。SKIN1004は東京・新宿や渋谷など人通りの多い繁華街でブランドのラッピングトラック広告を展開し、消費者の認知度向上に力を入れている。

ビューティープラットフォーム「ファヘ(Hwahae)」も日本進出を支援する取り組みを開始した。ファヘは、1200万人のユーザーを抱える韓国最大のビューティーアプリで、運営会社バードビューは日本の企業「STORiiY」と業務提携を結び、日本現地での流通・マーケティングサポートを提供する。これにより、韓国内の有望なインディブランドが日本のオフライン店舗への入店を目指すためのコンサルティングやプロモーションが進められる。

スキンケアブランド「TOB(Turth Of Beauty)」も今月、大阪のなんばマルイで開催されたポップアップイベントに参加し、「コラーゲントクトクショット500ブースティングクレンジングバーム」などを紹介する。

K-ビューティーの日本市場への進出が加速する背景には、現地での韓流人気と韓国化粧品への信頼感の高まりがある。韓国食品医薬品安全処によれば、昨年の日本向け化粧品輸出額は10億ドルを記録し、過去最高を更新した。前年比で20.6%増加し、日本の化粧品輸入市場で韓国製品は2年連続で1位を維持している。

(c)news1

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