複数の韓国ゲーム会社が今年を「コンソール元年」と称し、攻撃的な開発に乗り出した。「確率型アイテム」議論で崩れたウェルメイド開発会社のイメージを活かし、海外進出の火種を付ける企画だ。ただ、高い開発費用に比べて低い成功確率であることなどから、内部では懸念の声も相次いでいる。
ゲーム業界関係者によると、3N(ネクソン、NCソフト、ネットマーブル)をはじめ韓国ゲーム会社は今年、10種類余りに達するコンソールゲームの発売を予告した。
ゲーム会社スマイルゲートが3月に「クロスファイアX」をコンソールで発売したのに続き、6月にはゲーム大手ネクソンが「DNF(ダンジョンエンファイター)デュアル」の発売を控えている。ゲーム大手NCソフトは下半期中に期待作「TL(スローン・アンド・リバティ)」と「ギルドウォー2」をコンソールで発売する。ゲーム大手ネットマーブルは戦略アクションゲーム「オーバープライム」「七つの大罪オリジン」をコンソールで発売する予定だ。
「コンソール」とは、プレイステーションやエックスボックスなど、専用機器を使用して楽しむゲームを指す。これまで韓国ゲーム会社はリアルタイムでゲームアイテムを販売できるPCゲームやモバイルに力を注いできた。韓国コンソール市場の規模は1兆2815億ウォンで、モバイルゲームの11兆8654億ウォンの約10分の1に留まる。
韓国とは異なり、海外ではコンソールが主流だ。韓国コンテンツ振興院によると、2020年の全世界コンソールゲーム市場規模は558億2600万ドルに達する。全体ゲーム市場の約26.6%を占める中、北米・欧州市場でのシェアは40%に迫る。
このためコンソールは、新規収益源に悩む韓国ゲーム会社が必ず攻略しなければならない部門に挙げられる。NCソフトのキム・テクジン代表は3月に開かれた定期株主総会で「新作をPC、モバイルに加えコンソールプラットフォームにまで拡大搭載し、NCソフトの舞台よりも広大な世界を築いていく」と明らかにしている。
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