韓国で大学教授の暴力や暴言などパワハラに苦しめられたと助手が25日に放送されたJTBC「事件班長」でその実態を明らかにした。
教育学を専攻していた助手は慶北(キョンブク)の大学に入学し、教授に出会った。教授は「教育関連の事業を始める。一緒に働こう」と提案。助手は労働契約書にサインした。
会社は慶尚北道金泉(キョンサンブクド・キムチョン)に開設され、教授と助手は近くのマンションに寝泊まりしながら仕事を始めた。
最初は問題なかったが、政府の人件費支援事業が終わると、教授は資料の誤字などささいなミスを見つけては「お前は犬並みのバカだ」「殺すぞ」などと暴言を吐くようになった。さらには「親をナイフで刺す」と脅迫まで始めたという。
レスリングの技をかけたり、携帯電話で頭を殴ったりといった暴行も受けた。労働時間の規定もなく、24時間待機させられ、業務と関係ない教授の運転手などもやらされた。教授は助手がミスするたびに罰金を科し、累計8000万ウォン(約920万円)に上ったと助手は主張している。
助手は労働庁に強制労働禁止や賃金未払いなどを申告し、教授は500万ウォン(約58万円)の支払いを命じられた。助手は現在心的外傷後ストレス障害やうつ病に悩んでいるという。
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