SDGs~韓国の取り組み
現代自動車グループが韓国内外で廃バッテリー事業に乗り出す。グループ下の起亜自動車は最近、ドイツの国営鉄道会社と廃バッテリー供給契約を結び、現代自動車は現代モービス・現代グロービスと合同で、廃バッテリー事業のためTF(タスクフォース)チームを発足させた。
起亜自動車は今月13日、起亜の欧州法人が、ドイツ国営鉄道会社ドイツバン(DB)のエネルギー貯蔵装置(ESS)スタートアップ「アンコール(Encore)」と、廃バッテリーを供給する契約を締結したと明らかにした。
ESSは需要が少ない夜間時間帯に安価で電力を購入して貯蔵し、発電所で残った電力をためて必要な時にエネルギーを使うように設計されている。太陽熱・風力・水力などの再生可能エネルギー発電所の発電量が一定でなく、保管が難しいのに対し、電力を保管できるというメリットがある。
バッテリーの性能が80~90%ほど残っていると診断されれば、再製造過程を経て中古電気自動車などに活用する。残存性能が60~70%水準の場合、ESSなどの充電施設に再使用する。現代自動車は廃バッテリーのリサイクルを通じて太陽光発電などの補助手段として利用するための研究を進めている。
電気自動車価格の半分以上はバッテリー価格であり、安価な電気自動車を多く売るためには、安価で品質の良いバッテリーを多く確保しておかなければならない。
キウム証券のイ・ジョンヒョン研究員は「バッテリー素材の中国依存度を低くするためにも、廃バッテリーのリサイクルが浮上するだろう」と見通しを語った。
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