2025 年 11月 7日 (金)
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「持ち続けた女性」vs「売買繰り返す男性」…韓国個人投資家「低回転」が高収益を生んだ

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韓国株式市場で「じっと保有する投資」が最も高い収益を生むという実例が示された。NH投資証券データ(2025年1月から10月27日まで)によると、女性と10代投資家が、男性や20代に比べて明らかに高い収益率を記録した。特に回転率(売買頻度)が低い投資家ほど収益が高く、「少なく売買し長く保有する戦略」が有効であったことが分かった。

NH投資証券の「国内・海外株式個人投資家損益データ」によれば、今年の個人投資家による国内株式の平均収益率は35.48%、海外株式では18.84%だった。

男女別でみると、国内株式における女性の平均収益率は38.75%で、男性の31.87%を大きく上回った。海外株式でも女性が18.96%、男性が18.48%と、女性の方が高い結果となった。この差を生んだのは「回転率」である。

男性の国内株式回転率は114.8%と、10カ月の間に保有銘柄をほぼ入れ替えた計算だ。一方、女性の回転率は48.4%で、男性の半分以下。「少なく買って少なく売る」女性がより多くの利益を上げた格好である。

収益率が最も高かった銘柄も興味深い。男性投資家では国内はサムスン電子、海外はテスラが最多利益銘柄。女性投資家では国内はサムスン電子、海外はエヌビディアだった。

中でも注目されたのが19歳未満の10代投資家の成績だ。彼らの国内株式収益率は44.71%と、すべての年齢層で最高。回転率は26.3%と極めて低く、ほとんど売却していないに等しい。50代の回転率(96.5%)と比べると約4分の1の頻度で、収益率は10ポイント高かった。

海外株式でも同様の傾向が見られた。10代は回転率34.4%、収益率18.46%で、122%の回転率を記録した20代より好成績だった。10代投資家が最も多く購入した国内銘柄は「TIGER米国S&P500」上場投資信託(ETF)であり、海外ではテスラだった。いずれも米国市場に長期資金を投入している構図だ。

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