2025 年 12月 4日 (木)
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「投票していないのに投票済み」…韓国・慶熙大、総学生会選挙で「不正投票」疑惑

慶熙大学ソウルキャンパス(c)news1

韓国・慶熙大学ソウルキャンパスの総学生会選挙で、大規模な不正投票(代理投票)疑惑が持ち上がっている。特に、当選した選挙運動本部(選本)の関係者が、選管委員が席を外した隙に投票所の端末を操作し他人の名義で投票していた事実が明らかになった。

大学関係者によると、11月24日から3日間にわたって実施された2025年度総学生会選挙において、10人以上の学生の名義が無断で使用されるという不正投票があったとされる。

当初、慶熙大学中央選挙管理委員会(中選管)は、全有権者1万3183人のうち4343票(得票率52.55%)を獲得したA選本の当選を28日に発表したが、29日午前に一転して「当選保留」を公示。「少なくとも4件の不正投票が事実として確認された」と明らかにした。

問題は投票最終日の26日午後6時頃、「自分は投票していないのに投票済みと記録されている」という学生の申告によって発覚。調査の結果、投票所にいた21人のうち13人が「本人が直接投票していない」と証言し、そのうち4人は「A選本所属のC氏に代理投票を許可した」と主張した。

調査によれば、C氏(A選本所属の投票立会人)は、投票所の選挙管理委員が不在の間に端末を操作し、計8回投票所に出入りして代理投票をしたという。

A選本側は「候補者や運動員からの指示は一切なかった」とし、今後声明を通じて立場を明らかにするという。

一方、選挙管理委員会は不正投票の疑惑があると知りながらも、26日午後8時に開票を強行。その理由として「長時間の開票遅延による学内混乱や他の選挙への影響を防ぐため」と説明している。

中選管は今後、さらなる不正の有無を調査する方針で、当選保留に加え、オフライン投票所の防犯カメラの全数調査やオンライン投票システムの安全性検証などをすると発表した。

(c)news1

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