2026 年 4月 4日 (土)
ホーム経済半導体「技術より採用」セミコンコリア2026…AI特需で過熱する半導体人材争奪戦

「技術より採用」セミコンコリア2026…AI特需で過熱する半導体人材争奪戦

セミコンコリア2026(c)news1

人工知能(AI)発の半導体スーパーサイクルを背景に、技術競争と並行して「人材争奪戦」が激しさを増している。ソウル市江南区のCOEXで11日に開幕した「セミコンコリア2026」は、最先端技術の展示会であると同時に、大規模な採用博覧会の様相を呈した。

事前登録者は7万5000人を超え、550社・約2400ブースが出展。会場はCOEX全館に加え周辺ホテルまで拡張された。AI拡大による半導体メガサイクルへの期待が会場を包む中、最大の関心事の一つは「人」であった。

展示ブースでは新型エッチング装置の模型よりも、「採用相談実施中」と掲げた案内板が目を引いた。相談テーブルには学生が列をつくった。ある中小装置メーカー関係者は「サムスン電子やSKハイニックスだけが半導体企業ではない。素材・部品・装置企業があってこそ今の韓国半導体がある」とした上で、「優秀な人材が大企業に集中し、採用は生き残りを懸けた戦いになった」と語った。

実際、今年の会場は技術広報に劣らぬ採用熱で沸いた。セメス、ウォニクコーポレーション、PSKなど国内の素材・部品・装置企業は別途の採用案内スペースを設け、現地で個別相談に応じた。

外資系企業の動きも活発だ。ラムリサーチ、KLA、ASM、東京エレクトロン(TEL)など世界的装置メーカーも韓国人材の確保に力を入れた。外資系企業の関係者は「韓国の半導体専攻学生は技術理解度が高く、国際市場でも競争力がある」とし、「午前中にすでに午後の採用相談枠まで埋まった」と明かした。

学生側の関心も高い。ある大学の就職準備生は「大企業だけでなく装置企業も勤務環境が大きく改善したと聞き、直接確かめに来た。AI半導体市場が拡大すれば機会も増えるはずだ」と話した。

課題は人材の流れ先だ。素材・部品・装置企業の関係者は「関心は高まったが、最終的にはサムスンやSKに集中する」と口をそろえる。産業通商資源省の統計によると、同分野企業で勤続1~3年のエンジニアの離職率は大企業の2倍以上に達する。熟練度が上がると、より高い年俸と待遇を提示する大企業へ移る構図が繰り返されている。

ある中堅企業の役員は「HBMやAI半導体がいかに成長しても、基盤を支える中堅・中小企業に人がいなければ生態系は揺らぐ」と強調し、「人材確保は企業の枠を超えた産業全体の課題だ」と訴えた。

一方、基調講演会場では韓国半導体の両輪であるサムスン電子とSKハイニックスの幹部が技術戦略を競った。

サムスン電子デバイスソリューション(DS)部門のソン・ジェヒョク最高技術責任者(CTO)は、第6世代HBM(HBM4)の量産出荷に強い自信を示し、「世界最高水準の技術力でサムスン本来の姿を取り戻す」と強調。

従来比2.8倍の性能を掲げる「サムスン・カスタムHBM」や、積層限界を克服した「zHBM」など次世代ロードマップを相次いで示した。投資戦略を統括するキム・ヨングァン社長も会場を回り、主要装置メーカーのブースで供給網を確認した。

SKハイニックスも応戦した。イ・ソンフン研究開発工程担当副社長は「今後10年はこれまでにない技術的転換点になる」と述べ、AI基盤の研究開発体制への転換と協業生態系の構築を提案した。「データ管理とAIモデルは一企業だけの課題ではなく、生態系全体で解決すべき問題だ」と強調し、協力会社と共に成長する「テックプラットフォーム」戦略を打ち出した。

華やかな技術展示の裏で、人材不足への危機感も鮮明となったセミコンコリア2026。最先端半導体の未来像と同時に、「人」がなければ産業基盤は揺らぐという現実を浮き彫りにした。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular