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韓国の俳優キム・セロンさん(24)が16日午後、ソウル市城東区(ソンドング)の自宅で遺体で見つかった。これを受けて生前、執ように中傷していたSNS利用者が態度を一変させ哀悼の意を示していることが物議を醸している。
キムさんの訃報が伝えられると、オンラインコミュニティ「ボベドリーム」などでは生前に寄せられていた攻撃的な書き込みがまとめられ、拡散された。
ユーチューブには「アルコール中毒者キム・セロン、病院から出てくるな。顔が本当に不快だ」などの投稿があり、ほかにも「テレビでは酒を出せなかっただけか?」「この時は知らなかっただろう、一瞬で転落するとは」などの書き込みが確認された。
だが、こうした投稿者はキムさんの訃報が伝わると「とても美しい子だったのに。どれほど辛かったことか。安らかに眠ってほしい」と投稿、態度を一転させた。
こうした「変節」を目にした他のネットユーザーたちは「そもそも、なぜ悪意のあるコメントを書くのか。自分の怒りや不満をぶつけているのか」「一人だけの問題ではない。こういう人は絶対に変わらない」「こういう人間は山ほどいる」といった批判の声を上げている。
キムさんは2022年5月、飲酒運転でガードレールに衝突し、そのまま現場を立ち去ったとして摘発され、活動自粛に追い込まれていた。事件後はカフェでのアルバイトや舞台出演などで生計を立てていた。うつ病を患っていたとされる。
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