
バスを運転中に低血糖ショックが原因で事故を起こした運転手が、警察官から差し出されたチョコレートを食べて意識を回復したというエピソードが4月29日、ソウル警察の公式YouTubeチャンネルで公開された。「チョコレートで命を救った警察官」というタイトルの映像だ。
映像は今月3日午後7時ごろ、ソウル市衿川区(クムチョング)の道路で発生した事故の瞬間から始まる。
そこには黄色いバスが右折する際、歩道のガードレールに衝突し、続いて信号機に接触。車体をガードレールにこすらせながら徐々に停止する様子が映っていた。
通報で駆けつけた警察官がバスに乗り込むと、運転手は目の焦点が合っておらず、冷や汗を流すなど明らかに正常ではなかった。
警察官は低血糖によるショック症状と判断し、常備していたチョコレートを食べさせた。すると運転手は意識を取り戻し、救急車で病院に搬送された。
健康を回復した運転手は「全身が動かず、意識がもうろうとしていて、ハンドルを握っていたのかどうかすら覚えていない」と当時を振り返り、「助けてくれた方に本当に感謝している」と警察官への感謝を述べた。
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