2025 年 11月 11日 (火)
ホームエンターテインメント「性加害で実刑」の韓国俳優、改名して舞台復帰試みるも断念…SNSで発覚、批判殺到

「性加害で実刑」の韓国俳優、改名して舞台復帰試みるも断念…SNSで発覚、批判殺到

イ・ミョンヘン氏(c)news1

韓国の演劇界で「#MeToo運動」初の摘発例となった俳優イ・ミョンヘン氏が、名前を「イ・フニョン」に改名して舞台復帰を試みたものの、SNS上で過去の加害歴が発覚し、最終的に降板となった。

発端は11月5日、あるSNSでの投稿だった。そこには「演劇界でMeToo加害者として摘発されたイ・ミョンヘンがイ・フニョンという名前で復帰するという情報を受けた」というコメントとともに、舞台「The Father」のポスターと出演者写真が投稿された。

投稿では「以前にも復帰を試みて阻止されたが、今度は名前まで変えて戻ってきた」「演劇界は“犯罪の洗濯場”ではない」と強い批判を展開。作品の制作を手がけた劇団に対しても、「性犯罪者を確認せず、起用したあなたたちも共犯だ」と糾弾した。

こうした告発を受けて、劇団側も対応を迫られた。劇団は6日、声明を出し、「出演俳優の一人が過去に性犯罪で実刑判決を受けていた事実を認知後、すぐに関係者と協議のうえ、該当俳優の降板を決定した」と発表。

キャスティング時の確認不足については「俳優の選考時に個人の過去を十分に検証できなかった」と認め、「確認を怠った点について深くお詫び申し上げる」と謝罪した。

劇団はさらに「芸術は真実の上に成り立つべきものであり、いかなる暴力も芸術の名のもとに正当化されてはならない」「今後、倫理審査手続きを強化し、安全で健全な舞台づくりに努める」と明言した。

イ・ミョンヘン氏は2018年、舞台スタッフへの性的加害行為で告発され、懲役8カ月の実刑判決を受けた。加えて、性暴力防止プログラム40時間の履修と、3年間の青少年関連施設への就業禁止が命じられている。

(c)MONEYTODAY

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