韓国仁川(インチョン)市から忠清南道(チョンチュンナムド)天安(チョナン)までタクシーに無賃乗車した男子高校生(18)が詐欺罪で在宅起訴された。天安西北警察署がこのほど発表した。
高校生は6月16日午後1時20分ごろ、仁川市富平(プピョン)区白雲(ペグン)駅付近から天安・稷山(チクサン)駅までタクシーに乗り、料金を払わず逃げた疑いが持たれている。運転手が追いかけたが捕まえられず、警察に通報した。
警察は防犯カメラ映像を分析して高校生を特定した。両親にも出頭を求め、両親立ち会いの下、取り調べを終えた。それによると、高校生は「天安にいるガールフレンドに会うためだった」と供述している。警察は高校生を検察に送致する予定だ。
一方、今回の事件で、その運転手の子どもがオンラインコミュニティに「私の父がタクシーの乗り逃げ被害に遭いました」と投稿していた。
それによると、運転手は高校生から「祖母が車の事故に遭ったので急いで天安に行きたい。13万ウォン(約1万4000円)のタクシー代は着いたら払う」と聞いて、タクシーを走らせた。高速料金も運転手が立て替え、1時間30分余りかけて100kmを運転したという。投稿ではタクシードライブレコーダーの映像も公開された。
運転手の子どもは「父は心配して水まで勧めていた。通報後、虚脱した様子の父の顔を録画で見て、胸が張り裂けそうだった」と書いた。乗客については「20代前半と見られ、身長は180㎝程度の男性」と情報提供を呼び掛けていた。
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