2025 年 7月 31日 (木)
ホーム社会「廃棄」水鉄砲が子どもたちの手に…韓国NPO、注目集める「再利用活動」

「廃棄」水鉄砲が子どもたちの手に…韓国NPO、注目集める「再利用活動」

7月26日午前、京畿道高陽市にあるTRUの事務所で開かれたバザー(c)news1

韓国の非営利団体「TRU」が推進するおもちゃの再利用活動が注目されている。ソウルで開かれた「ウォーターバム」イベントで使われた約1500個の水鉄砲を回収し、そのうち良品を一般に公開、施設などにも再寄付した。

京畿道高陽市のTRU事務所前には7月26日、猛暑の中、親子連れが列をなした。月に3日開かれる「おもちゃバザー」では中古玩具が安価で提供され、訪れた市民からは「使い捨てにされがちな物が再利用されて嬉しい」などの声が上がった。

TRUは焼却せず再利用を重視しており、再利用できないおもちゃも細かく砕き、再生素材「ナタル」や再生板「ナル」に加工。教材や家具、アートなどに再活用される。これらの素材はサムスン電子やアモーレパシフィックなど大手企業との協業にもつながっている。

ただ、回収されたおもちゃのうち再利用できるのは2割未満にとどまる。こうした課題に対応するため、韓国政府は2026年から生産者責任再活用制度(EPR)を玩具にも拡大適用する。

TRUでは再利用に加え、環境教育プログラム「おもちゃ学校スルモ」も展開。子どもたちが部品を使って遊びながら学べる場を提供している。親子でおもちゃを選び、社会に循環させる行為そのものが、楽しさと学びを伴う環境運動になっている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular